日本マクドナルドはおサイフケータイを使った新サービス「かざすクーポン」の導入した。かざすだけでオーダーが可能になるのは日本の外食産業では初の試み。

 日本マクドナルドとマクドナルドのモバイル会員向けサービスの企画・運営業務などを行っているThe JV 株式会は、5月20日からおサイフケータイとリーダーライターを使ったマクドナルドの新型クーポン「かざすクーポン」をモバイル会員に提供する。当初は福岡や佐賀など九州を中心にマクドナルド計175店舗にて利用できる。

「かざすクーポン」は、マクドナルドの「トクするケータイサイト」にて、おサイフケータイ機能付きの機種で会員登録した人が、「かざすクーポンアプリ」をダウンロードすることで利用が可能となるクーポン。

 ユーザーは、サーバーからアプリに配信される最新の「かざすクーポン」の中から購入したいクーポンと数量を選択し、携帯をリーダーライターにかざすだけでオーダーすることが可能となる。日本マクドナルドは「このようなFeliCaを介したクーポンオーダーサービスは、日本の外食産業では初めての試みとなる」として期待をかけている。

 手軽にクーポンが使えるようになるので、ユーザーにとってはうれしいサービスだ。一方でマクドナルドは顧客の増加は見込めるものの顧客単価は下がってしまうリスクもある。しかし九州で成果を得ることができれば、サービスの全国展開に弾みがつきそうだ。